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オステオパシーという治療法に対しての見方と捉え方:「触るから始めるオステオパシー」講義録
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第 1 回 触るからはじめるオステオパシーセミナー講義より オステオパシーという治療法に対しての見方と捉え方 ~~一部抜粋~~ オステオパシーとは何でしょう。 これは今から 160 年ぐらい前だと思いますが、 アンドリュー・テイラー・スティルという 当時のアメリカのドクターが開発したものです。 手技に関してはエジプト時代からその記録が残されていて、 手技というもの、マニュアルメディスン、徒手医学というものは エジプト時代からあるものです。 ギリシャ時代にもあります。 ローマの時代にも存在しています。 それは資料として残されているんです。 ヒポクラテスとか医者のパラケルススとかも入ってるわけですね。 手技で治すことを記述しているそうです。僕はそれを直に見たことは ないので言えませんが、存在はしているわけです。 ボーンセッターはわかりますか? 整骨とか接骨ですね。 昔の整骨するとか整復する技術ですね。 今はマッサージして電気かけて終わりみたいな感じのようですが、 そういうのではないですね。 ボーンセッターと呼ばれる人はいたわけです。 日本だけではないんです。 日本で発達した柔術とか柔とかいうものが、 活殺といって、殺し方と蘇生させる方法なんですけど、 殺す練習ばかりしてると体を壊すので、治す技術もあったんです。 で活殺というものがあったんですが、それは日本だけではなくて色んな国にあったようです。 なぜドクタースティルが作ったオステオパシーが 素晴らしかったのか? 手技としてはいろんなものが存在するんですが、 オステオパシーには哲学が入ってるんです。
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1を知り、10を知る:「触るから始めるオステオパシー」講義録
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第 3回 触るからはじめるオステオパシーセミナー講義より 「1を知り、10を知る」 ~~一部抜粋~~ 勉強すればするほど何が分かるかというと、 自分がいかにできてないかが分かってくる。 生活や仕事の中にそれが生きてくるということがあります。 何かに対しての理解が深まることで、 時として一つのことに多くの含みを 持たせるということがあり、 多くの人は全部に気がつかないものです。 今日は「1を知り、10を知る」 「10を知り、1を知る」ということがテーマです。 治療師と言うのは直感も大切であると思います。 ああ、これはちょっと変だなという 感覚を持つことが重要です。 特に治療師は患者さんを見て直感的に 変だなということを感じることがあるということです。 私の場合は今日ここがヘンだなという感覚があり、 それを確かめるというふうにしています。 つまり、知識や技術というのは大切であるけれども、 それらを越えるものもあるということです。 それから、診断教本を持っている人はいますか? 読んでいますか? そこには観察、見ることということを書いています。
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メジャーとは何か:「触るから始めるオステオパシー」講義録
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第 5 回 触るからはじめるからオステオパシーセミナー講義より 「メジャーとは何か」 ~~一部抜粋~~ 大事なのは術者が検査や治療する時に 人を触る感覚と意識です。 物体と生きた生物を触る感覚とは違います。 体が変化していく微妙な感覚に ついていくということが大事なんです。 察知する能力がすごく大事です。 それから、ここが他と違う、 何か変だぞという異常なところを 感じる感覚能力も必要です。 例えば、昔大きな事故に合ってしまった。 足を折って形が変形してしまって、 歩く時にびっこをひいてしまう。 そういう状態の場合と、 生まれながらそういう風に 体が曲がっている人の場合には 当然違いがあります。 生まれつきそういう体で 成長してきた人というのは、 それがその人にとって普通なわけですから、 それを変えるということをするのは、 その為にその人の本来の状態を変えてしまい、 その方が異常になってしまいます。 生まれながらにしておかしい状態でも 正常な方に持っていく可能性はあります。 でも一般のオステオパシーでは、 生まれながら形が変形している場合は、 その人が生まれつきそのように人体が納得して、 適応しながら体が成長していき、 そういう風に使ってきたんですから それは正常ということです。 ところが途中で何かの事故があって 変形した時、それは今まで正常だったのが 正常ではなくなった、そういう正常な動きが できなくなったということです。 それは異常なわけです。
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「触る」とはどういうことか:「触るから始めるオステオパシー」講義録
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第 7 回 触るからはじめるからオステオパシーセミナー講義より 「触る」とはどういう事か ~~一部抜粋~~ 「触る」という事はどういう事でしょうか? 皆さんは治療上において、 「触れる(ふれる)」と「触る(さわる)」、 この2つの違いを考えた事がありますか? 「触れる」という事はまず、どういう事でしょうか? 皆さんが人を「触る」時には、「触る」んですか、 「触れる」んですか? 「琴線に触れる」という言葉もありますけど、 皆さんに言いたい事はこういう事です。 「受動」と「能動」の違いです。 厳密に言うと、簡単に2つには分けられません。 「触れる」のは「触れてしまった」、 「触れてしまってタッチしてしまった」と言う感じです。 「触る」と言う事は自分の意思を持ち、 意図して「触る」という事です。 「触る」という事には意図が入っています。 「 触れる」事には、たまたま触れてしまった、 そういう意味が入ります。そうとは限りませんけど、 そういう意味が強いです。 たまたま触ってしまったという言い方もします。 でもこれはちょっと違うんです。「触れる」と「触る」。 では治療する場合どっちが大事なんでしょうか? 考えてみてください。
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「触れられる」事について:「触るから始めるオステオパシー」講義録
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第 8 回 触るからはじめるからオステオパシーセミナー講義より 「触れられる」事について ~~一部抜粋~~ 触診に関して、 先日は「触る」とはどういう事か というのをやりました。 今日は「触れられる」という事についてです。 「触れられる」とはどういう事でしょうか? 「触れられる」って何でしょうか? 「触れられる」のは患者さんです。 ですよね、普通は「触れられる」んですから。 ここに私は今まで治療師が誰も 言った事のない定義を加えます。 術者も「触れられる」んです。 術者も、実は、働きかけるのは 術者の方なんですけど、「触れられる」わけです。 能動であり受動なんですね。 これはわかりますか? で「触れられる」時に、 いっぱい色々なことがあります。 「触れられる」時に何が起こるでしょうか? 「触れられる」事に関しての二面があります。 まず一つは、 術者も実は触られているんだよという事です。 ですからこの「触れられる」という 定義に対して2つの定義があるんですね。 一つは患者の立場から。 もう一つは術者から見てという事です。 2つあるんです。 どちら側から見て触られるのかという事ですね。